By Andy Hao
Updated on September 05, 2019, 9:04 AM

DeFiはイーサリアムの「キラーアプリ」になるか?


分散型金融アプリケーション(暗号資産コミュニティでは「DeFiアプリ」と呼ばれることが多い)はこの一年でひそかに成長し、5億ドル規模の副次産業になりつつある。そしてその勢いが止まる兆しはない。


ロック総量(Total Value Locked、 TVL)はアプリのスマートコントラクトを通じて「ロックアップ」、つまり保有し続けている資産の総額を指す指標だ。例えば分散型融資アプリでは、TVLは現時点でローンに凍結されている金額を示す。 


業界全体を分析する際、DeFiアプリがどれほど実社会で利用されているのかを明らかにするのにこのTVLの指標が役に立つ。そして、そこから徐々にDeFiアプリはイーサリアム(ETH)にとってのキラーアプリになる可能性を秘めていることが分かってきた。


2017年終盤にMakerは鳴り物入りで融資・ステーブルコインのアプリをローンチした。それからしばらくの間、メーカーDAO(MakerDAO)は実質的に目立ったトラクションのある唯一のDeFiアプリだった。


しかしその後、コンパウンド(Compound)、ダーマ(Dharma)、ユニスワップ(Uniswap)などが続き、第三者による承認を待つことなく誰もがお金を稼いだり、トークンの交換やお金の貸し借りといったことを行えるようになった。


上記の3つのアプリについて言えば、滑り出しは低調だったものの、いずれも着実に成長している。コンパウンド、ユニスワップ、そしてdYdXはいずれも1,000万ドル以上の資金を各自のスマートコントラクトにロックしている。これらのアプリは有名どころだが、DeFi Pulseによればこの記事を執筆している時点で他にも7つのアプリケーションがやはり1,000万ドル以上をロックしており、ダーマもそう遠からず、890万ドルのところにいる。


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さらにETH換算で見れば(DeFiアプリ利用の際にはETHが使われることが多い)現在出回っている一連のDeFiアプリのスマートコントラクトにロックされた総量は史上最高を記録している。

 

去る4月の時点でDeFiアプリにロックされていたETHの総量は現在よりも若干多かったが、その90%がメーカーDAOによるものだった。この数字は夏が過ぎ行くと共に下がり、最近になって急成長中のコンパウンドやインスタダップ(InstaDapp)、シンセティックス(Synthetix)その他多くのアプリを抑えてETHの最高値を記録した。(なお、米ドル換算ではTVLは7月中旬以降、比較的落ち着いている)。 


DeFi Pulseによれば、記事を書いている時点では260万ETHがDeFiアプリにロックされているとのこと。別の見方をすれば、現存する1億ETHかそこらのうちの2%にあたる供給量が現在DeFiアプリにロックアップされていることになる。


これはDeFiアプリにとっても投資家にとっても良いニュースだ。この数字が上がり続ければ、市場がETHの供給不足に陥る可能性もあり、需要の拡大・縮小がETH価格に及ぼす影響はさらに大きくなるだろう。


DeFiはイーサリアムのエコシステムが探し求めていた「キラーアプリ」になるかもしれない ― そんな予感がしている。


(英語版:https://www.longhash.com/news/as-tvl-hits-new-eth-ath-could-defi-be-ethereums-killer-app


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