By Andy Hao
Updated on July 29, 2019, 14:34 PM

イーサリアム危うし? 攻撃への脆弱性ますます上昇

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プルーフ・オブ・ワーク(PoW)ブロックチェーンの健全性を示す重要な指標の1つがハッシュレートだ。これは潜在的な攻撃者が51%の攻撃を仕掛けるために克服しなければならない障壁、またコミュニティ全体に対する関心度を意味する。

 

そして今、暗号資産イーサリアム(ETH)のコミュニティでこのハッシュレートの成長が滞っているという。イーサリアムのハッシュレートは、2018年8月の史上最高値から依然として42%以上低下。2019年7月24日までで、暗号資産ビットコイン(BTC)も2018年夏に史上最高のハッシュレートを記録したのち、同年のハッシュレートから22%以上も遅れを取っている。だが、単純にこの数字を見るだけでもイーサリアムの危機がお分かりだろう。

 

これは、2019年の暗号資産コミュニティにおける格差を示す基準の1つとなる。過去数年間、価格またはオンチェーンの指標が上がろうが下がろうが、すべての暗号資産が一緒に動く傾向が見受けられた。しかし今は、投資家の間でどのプロジェクトをサポートすべきか、果たしてその価値はあるのかという点がじっくり吟味されるようになってきた。これにより、業界全体での市場収益が分散され(暗号資産の約半分が2018年12月の価格を下回る)、PoWチェーン間でのブロックチェーンハッシュレートが分散。これまでのところ、2019年に健全なハッシュレートを記録した主要なPoWコインは、BTCとライトコイン(LTC)のみだ。

 

暗号資産ビットコインキャッシュ(BCH)、ビットコインSV(BSV)、ETHの間には、それぞれのハッシュレートレコードに非常に大きな差が存在する。表面的には大きな問題とは思えないかもしれないが、潜在的に攻撃されやすいかどうかを示す重要なデータだ。今日の時点で、BTCネットワークに対する51%の攻撃を1時間行うには85万ドル以上かかるが、1時間のETHへの攻撃ならわずか10万ドル強で可能だろう。 BSVは主要なPoWコインの中で最も攻撃しやすく、執筆時点での51%攻撃コストはわずか11,000ドルに過ぎない。

 

上記の価格はいずれも、一国の政府や大企業にとっては全く大したことはない額というのは見ての通りだ。つまり、彼らが本腰を上げれば主要な暗号資産を攻撃できる可能性は十分にある。これらの主要通貨が今後数年間、また数十年間にわたって存続するためには、巨大かつ資金が潤沢な反対派による攻撃からいつでも身を守れるよう、チェーンの保護を強化する必要がある。



(英語版:https://www.longhash.com/news/ethereum-is-becoming-increasingly-vulnerable-to-attack



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