By Charlie Custer
Updated on May 29, 2019, 10:18 AM

最新のヴィタリクの提案を前提とした場合、ETHステーキングはどのくらい利益を生むのか?

時価総額で世界第2位の暗号通貨であるEthereumは、現在はProof of Work(PoW)での検証作業が行われている。しかし今後トークンをステークするProof of Stake(PoS)に全移行する予定であり、Vitalik Buterin氏の新しい提案によれば、過去から長期的にEthereumのファンである人にとってはある程度の利益があるとされている。


PoWではトランザクションを検証するために、ハードウェアを用意して膨大な数の計算をしてマイニングを行う。これは効果的で安全ではあるものの、同時に高価なハードウェアと高い処理能力が必要になる。一方、PoSのブロックチェーンはユーザーに一定量のトークンをステークさせてトランザクションを検証する。このプロセスは、基本的なコンピュータハードウェアとわずかな処理能力しか必要としない。


しかしマイニングと同様に、ステーキングでも報酬が得られる。Vitalikの最新の提案では、バリデータになるためには最低32 ETHを保有する必要があり、かつ年間5%の報酬を得ることができる。


この新しい方法のETHマイニング(正確にはステーキング)でどの程度収益を上げることができるかは、済んでいる地域やと保有するETHなどによって異なるが、せっかくなので、ゼロからステーキングを始めた場合の収益性について考えてみる。


まず、32 ETHを購入する必要がある。 5月上旬の時点で(この記事のすべての計算は5月上旬頃のものを使用。Etherの価格は170ドル前後。)これで、5500ドルに達しないくらいだ。そしてバリデーションを行うコンピュータも必要だが、それほど強力である必要はない。 Vitalikは「普通の」コンピュータでも大丈夫だと言っているので、Amazonで売れ行きの良いラップトップコンピュータを買うとしよう。例えば、329ドルのAcer Aspire E 15だ。ステーキングは重い処理を必要としないので効率的な30ワット/時の電力消費を想定すると、このコンピュータを1年間稼働させると、米国では約31.50ドルの費用がかかる。


すると、1年間のETHのステーキングに対する総費用は約5,810ドルとなる計算だ。


結論を言えば、利益はその後のETH価の変化に大きく依存するようになるだろう。 5月上旬のETH価格は約170ドルなので、年間で約242ドルの収入を見込むことができる。しかしこれは電気代を賄うのには十分ではあるものの、利益を得るには不十分だと言える。その速度では、元の投資を回収するのに十分な収入を得るには、20年ほどかかってしまう。


ETH価格が上がるほど、投資の返済にかかる時間は比例して短くなる。そのため、ETHが300ドルに達した場合、回収にかかる期間は12年ほどになる。それがバブル時の史上最高の1,500ドル近くという高さに戻れば、2年半で投資を回収できる計算だ。




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ここまでの話は収益を現金化していた場合の仮定だ。 もし獲得したETHを再投資してステーキングすれば、リターンはより早くなる。しかし正確にいうと、ETHの報酬システムは未だ完全には確定していないため、どれだけ早く回収できるかは不明だ。


もしステーキングを始めるのに十分なETHを現時点で保有しておらず、購入後にトークンの値段が大幅に上昇すると確信できないのであれば、ステーキングすべきかどうか再検討する余地があるだろう。


一方、既にETHのかなりの額をすでに所有しているならば、ステーキングは魅力的な投資機会となる。 5%の年間収益は一見それほど大きくは見えないかもしれないが、すでに32 ETHとコンピュータを持っているのであれば、そこまで苦労することなく黒字化を達成することができるだろう。




(英語版:https://www.longhash.com/news/344


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