By 平野 淳也
Updated on April 24, 2019, 14:18 PM

暗号通貨で利息を受け取り増やすことが出来るサービスとその利息比較

 

暗号通貨は一般的にインカムゲインがないアセットだ。インカムゲインがあるアセットとは、それ自体が収入を生んでいるもののことで、例えば債券であれば利回り、株式であれば配当がある。


これに対してビットコインの場合は、いくら保有していても自分のウォレットに保管しておくだけでは配当も利回りも通常は生み出さない。しかし最近はビットコインをはじめとした暗号通貨でもユーザーがなにかしらの方法で利息など収入を得る方法が増加傾向にあり、今回はどのような方法が登場しているのか、それぞれどのような特徴があるのかに目を向けてみたい。


■レンディングサービス


BlockFiや、Celcius Networkは、レンディングサービスだ。ユーザーは同サービスのアカウントを開設し、そこにBitcoinなどをデポジットして、利息を得ることが出来る。こういった業者はユーザーから預かった暗号通貨を機関投資家やファミリーオフィスに、ショートの建玉やマージントレード需要として貸出をすることが主なモデルになっている。



■DeFiによるレンディング、流動性の提供


DeFiによるレンディングは、一見上記の例と似通ってはいるが、スマートコントラクトによるレンディングだという点で性質が異なる。CompoundDharma Leverは、Ethereum上で稼働するDeFiのプロジェクトで、ユーザーはETHやERC20トークンを貸出して利息を得ることが出来る。また、レンディングとは異なるが、Uniswapという分散型取引所では、流動性を提供することで、収入を得ることも出来る。


Compoundで対応しているトークンとその利率

Compound  https://compound.finance/


Dharmaで対応しているトークンとその利率

Dharma  https://www.dharma.io/



■取引所・取引所に対応するレンディングBot


従来から取引所で暗号通貨を貸出して利息を得る方法は存在した。たとえばBitFinexなどが提供をしているものだ。


しかし、こういった取引所のレンディングは長期間貸出を続けることが出来ない、または定期的にレンディングオーダーをし直さなければいけないという欠点があった。これを解決するツールがレンディングBotであり、取引所のAPIを介して、レンディングオーダーを自動的にビッドすることができる。coinlendCryptoLendなどがある。




Cryptolend https://cryptolend.net/rates.html



■取引所の利息プログラム


取引所のアカウントに入れているだけで利息が発生するプログラムを用意している取引所があり、Bitrueなどがそれにあたる。XRPやいくつかのStablecoinを同社アカウントに預け入れしていると利息を受け取ることができ、取引所はこれらのコインをマージントレードなどに使用することが可能だ。


Bitrue https://www.bitrue.com/activity/addvaluecoinlist


■ステーキングプール


EthereumのPoS移行、BFT系DPoS、DPoS形式など、様々なProof of stake系の(以下:PoS)ブロックチェーンがローンチ済、または2019年前半に多くのローンチが予定されている。ローンチ済みのものではEOS、TEZOSなど、これからローンチをするものではcosmos、Dfinityなどが控えている。


こういったPoSブロックチェーンが増えたらトークンホルダーは、自身がそのままバリデータになるか、バリデータプールへトークンを預託してトークンを増やす選択肢が存在する。


多くのユーザーにとって自身でノードを立てて、投票を集めてバリデーターになることが現実的ではないため、ほとんどの場合はステーキングプールを利用することになる。最近ではステーキングプールのサービスが多くローンチされており、例えば、MYCOINTAINERStaked、などがある。


Mycointainer https://www.mycointainer.com/




Staked  https://staked.us/


■リスク管理は十分に


これらのサービスは、インカムガインがない資産である暗号通貨から利息を得れる魅力的なサービスだが、それぞれに異なるリスクがあることはよく知っておくべきだ。


例えば、取引所に預け入れするサービスであれば、取引所が突然破産するようなサードパーティーリスクがあり、DeFi系のプロジェクトならばスマートコントラクトに脆弱性が見つかる可能性があるなど、潜在的なリスクはいずれの選択肢にもなにかしらありえる。


自身が使いたいサービスがあったとしたならば、そのリスクを精査したうえで、使用をするか否かを判断してみると良いだろう。


*本稿の利率のデータは4月21日18:00頃のものを使用




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