By Andy Hao
Updated on July 05, 2019, 18:26 PM

仮想通貨の67%がまだ過去最高値の更新ならず、最高値の9割弱で停滞


ビットコイン相場は強気の傾向を見せている昨今だが、その他の仮想通貨投資家の懐はまだ芳しくない。メサリ(Messari)のOnChainFXダッシュボードにある169通貨のうち、114種類は今だ過去最高値(ATH: All Time High)の9割程度かそれ以下の水準にとどまっているからだ。2017年はアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)が急速な価格成長をみせたが、2019年となった今、仮想通貨界のトレンドはまったく逆転してしまったようだ。

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2019年、ビットコイン(BTC)は成長率が振るわないアルトコインをものともせず、今年初となる60%以上のシェアを獲得。仮想通貨市場を独占する勢いをみせている。これについて、倍数の観点からビットコインとアルトコインの現状を考えてみよう。たとえば明日、各仮想通貨の価格が突然1000%上がればビットコインの取引価格は11万ドル。これは2017年と比べると5倍以上になる。しかし、これがビットコイン以外の仮想通貨になると落胆は大きい。アルトコインの約70%は、価格が今の10倍に跳ね上がったとしてもまだ2017/2018年の過去最高値に届かないのだ。


これには様々な原因が考えられるが、業界がビットコイン寄りになっているのは確かだ。2019年、仮想通貨業界を飛び交った主なニュースはほとんどビットコイン系の企業、またはビットコインの取り扱いを検討中の企業から出たものだ。米金融大手フィデリティは、顧客向けにビットコインのカストディを開始予定。米オンライン証券大手のTDアメリトレードもビットコイン取引への参入を検討中だ。米決済スタートアップ、スクエアも自社の決済サービスアプリ「キャッシュ」でビットコインの売買や入金サービスを開始した。


また、Facebookが発表した仮想通貨「Libra(リブラ)」構想も、仮想通貨への資金流入、特にビットコインへの投資を加速させるとみられる。6月18日の発表以降、ビットコイン相場は23%を超えて上昇中。このリブラ構想が、企業や政府によって管理されない健全な通貨の必要性を説いていることが大きな理由の一つだ。


アルトコインの低調が続く理由はおそらくもう一つ、各チームの足並みの遅さにもあると考えられる。アルトコインの中で、人気の通貨のように活発なユーザーコミュニティをもつものはまだ少ない。コミュニティの活発度は大きな評価指標となるため、経験豊富な投資家たちからは厳しい目を向けられやすいのだ。


今年は停滞から抜け出せないままのアルトコインだが、後半に向けてかつてのような追い上げに引き続き期待したい。


(英語版:https://www.longhash.com/news/sixtyseven-percent-of-cryptocurrencies-are-still-down-over-90-from-their-aths


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