By Andy Hao
Updated on August 30, 2019, 10:30 AM

今年の上げ相場でコインはゆるやかな価格上昇


暗号通貨ファンらが2019年の価格上昇を2017年の上げ相場と比較し始めている。しかし実際のところ、今年の傾向は件の時期に見られた価格の急騰とはいささか異なっている。その大きな違いは何か?それは、今年についてはリターンが低く、一部には全くリターンの出ていないコインもあるということだ。


2017年当時、10,000%以上のリターンを出していたトークンは15種類あり、そのうちいくつかのトークンでは同年内にリターンが100,000%に達していた。そして数多くのコイン(メサリによれば少なくとも30種)で100%以上のリターンが出た。しかし2019年に至っては、100%リターンのラインを超えたのは今のところ18コインに過ぎず、いずれのコインも10,000%の水準にはかすりもしない。


1.jpg


今年に入ってから最も良いパフォーマンスを見せているのはチェーンリンク(LINK)だ。しかしこの記事を書いている時点でチェーンリンクの年間累計リターンは775%となっている。これは当然素晴らしい数値だが、2017年の主要トークン、例えばバージ(XVG/1,280,224%)、ネオ(NEO/ 52,818%)、リップル(XRP/ 36,213%)、そしてステラー(XLM/ 14,382%)といったトークンのリターンには遥かに及ばない。


別の言い方をすると、2017年時点では暗号資産投資は倍数のゲームだった。しかし現在は明らかにパーセンテージのゲームになっている。暗号通貨の市場が拡大するにつれ、2017型の巨大なリターンを稼ぐことはますます難しくなってきている。


しかしこれは悪い兆しとも限らない。なぜならこれはおそらく市場が成熟したことの現われだからだ。2019年の上げ相場の大部分は、新たなコードを送り出し実際のユーザーに受け入れた一握りのプロジェクトによって支えられている。業界がビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの主要コインに集約していく中、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)を通じた資金調達は減退し、おかしなブロックチェーンプロジェクトや詐欺なども鳴りを潜めているように見える。


大部分の個人投資家にもこの変化は明らかであり、それがBTCをより魅力的に見せている。暗号資産はかつてのような10,000%リターンはもたらさないものの、BTCの年初来188%成長に見られるような高いリターンへのポテンシャルは提供できる。しかも、2017年の上げ相場の結果増えてしまった数多の詐欺話や非現実的なプロジェクト、そしていつになるかもわからないベイパーウェアをふるいにかけてみる必要がなくなった分、こういったリターンに辿り着きやすくなったと言える。


暗号資産が2017年のようなリターンにありつける日はまた訪れるのか?可能性はゼロではないが限りなく低いだろう。2017年のようなスピードでコイン価格が上昇するには指数関数的に大量の資金が流入する必要がある。しかし今や暗号資産市場が2,000億ドル市場であることを考えれば、そういったことは今後ますます起こりづらくなると考えられる。市場が成長し続ければ投資家へのリターンはプラスになっていくが、その反面、市場が大きくなればなるほど、コイン——特にBTCのように確立されたコインが巨大なパーセンテージでリターンを稼ぎ出すことはなくなるだろう。


(英語版:https://www.longhash.com/news/coins-are-growing-at-a-slower-rate-this-bull-market


MORE NEWS