By Charlie Custer
Updated on October 16, 2019, 10:30 AM

ビットコイン採掘戦線、異状あり!採掘難易度が急上昇 相場への影響は?


ビットコイン価格は今年、3,000ドルの最安値から、13,000ドルの最高値へとV次回復を見せた。それに伴い、ブロックチェーン上に新しいブロックをつくる作業の難しさを示す『採掘(マイニング)難易度』は、かつてないほどのペースで上昇し続けている。


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ビットコインの採掘難易度は、ネットワーク上の採掘者たちが用いるマシンのハッシュパワー(採掘速度)を考慮しておおよそ2週間ごとに調整される。大局的にみれば、ビットコインの誕生以来、採掘難易度は右肩上がりだ。しかし、短期的な急落はよくあること。2018年の12月には、採鉱難易度は三回連続で下落し、最高値から30%も減少した。

 

しかし、この急落が今年はまだ起きていない。BTC.comによると、今年はこれまで採掘難易度は5回下落しているが、最大でも1.18%だった。下落幅がこれほど小さかった年はないため、まさに前代未聞である。ほとんどの年で、下落するときは5%以上の差がみられたからだ。

 

もちろん、2019年はまだ終わっていない。しかし、昨年の今頃、採掘難易度が減少したのは一度きりだったことを指摘しておこう。(そのときは3.45%の下落だったが、2019年の下落幅のいずれよりもはるかに大きい)。

 

ただ、この傾向が続けば、ビットコインの採掘者たちはこれまで以上にビットコイン価格の変動に無関心になると考えられる。

 

その理由がおわかりだろうか? それを理解するには、ビットコイン採掘の仕組みに立ち返る必要がある。ビットコインのネットワークは、2週間ごとに2016個の新しいブロックが生成されるよう設定されている。この2016という数字を保つことがネットワークの動作にとって不可欠なのだ。それぞれのブロックは、採掘者が数学の問題を解くことで生成される仕組みになっている。採掘者は飛び入り参加の徒競走の選手のようなものであり、採掘の難易度とは、個々の選手が徒競走で1位になる難易度と考えたほうが分かりやすいだろう。徒競走で誰かが「勝ったり負けたり」するたびに、ブロックが作成される、と考えて頂きたい。

 

ビットコインのネットワークは、予定どおりの速度でブロックが生成され続ける必要があるため、この「徒競走」で勝つ難易度は「プレイヤー」(選手)が何人いるかによって変わってくる。仮に、多数の採掘者が一度に撤退してしまうと、採掘難易度は軽減せざるをえない。さもなくば、残りの採掘者たちだけでネットワークの稼働を維持するために必要な速度で新しいブロックを生成しようとしても、それには電力が足りず、ネットワークは崩壊してしまう。


実際のビットコインの採掘システムはもう少し複雑なのだが、原理原則は上記のとおりだ。今年、採掘難易度の数値に衰えが見られないことは、「市場のセンチメントが強気」のサインであろう。投資家は右往左往し、価格は上下しているが、ビットコイン採掘への関心は明らかに高まっている。しかもより安定の兆しを見せていることは注目に値する事実だ。

 

(英語版:https://www.longhash.com/news/bitcoins-mining-difficulty-is-doing-something-unusual-this-year


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