By Charlie Custer
Updated on August 05, 2019, 15:30 PM

「暗号資産ローン」の融資額が爆発的に増加中


暗号資産ベースのローン(借入)は数年前から可能だった。ローン利用者は、金融機関から、法定通貨の代わりに暗号資産で融資を受けるイメージだ。


この「暗号資産ローン」は、ブロックチェーン特有のスマートコントラクト機能により借入と返済が自動化され、改ざん不能なブロックチェーン上に記録されるという利点を持つ。しかしながらその融資額は、最近まで低い水準のままであった。


2019年4月、それまで4ヵ月続いていた暗号資産ローン融資額の減少に歯止めがかかった。そして、その後は4ヵ月増加を続けている。7月の融資額は、過去の月間融資額の最高値の2倍を超えた。


1.jpg


LoanScanの調査によると、7月下旬の時点で、ここ4ヶ月間の暗号資産ローンの合計(約2億5,700万ドル)は過去16ヵ月間の総額(約2億8,400万ドル)とほとんど変わらない。


暗号資産ローン市場は、まだまだ小さいといえる。確かに、LoanScanが追跡調査している暗号資産ローンのプラットフォームは、これまですでに約5億4,600万ドルの融資を行った。がしかし、他の伝統的なローン市場と比べてみると、たとえば今年のレバレッジド・ローン残高はアメリカだけで約3,110億ドルなので、ケタが3桁も違う。今後の暗号資産ローン市場の成長の余地は明らかだ。


ここでひとつ疑問が生じる。なぜ今、暗号資産ローンの爆発的な増加が起きているのだろうか? これは上のグラフからもわかる通り、「Dharma」、「Compound v2」、「dYdx」といった新しい金融商品の発売によって暗号資産ローンの注目度が高まり、新たな顧客層が生まれたということだろう。

(注:「dYdX」はローン以外の取引形態も提供しているが、この記事ではローンの融資額のみに焦点を当てている)


Dharmaは、今年4月に同社の暗号資産ローンのプラットフォームを公開した際に、業界にきわめて大きなインパクトを与えた。Compound v2とdYdXはローンチ後(それぞれ5月4月下旬)、大きな反響を呼び、Dharmaが失速した分よりも大きな数字を上げることに成功。7月には過去最高の月間成長率を記録している。特にCompound v2は7月には爆発的に売れ、6月に比べて4倍以上の伸びを記録した。


最終的にCompound v2とdYdXのどちらが勝ち残るかはわからない。熾烈な競争は、いま火ぶたを切られたばかりだ。



(英語版:https://www.longhash.com/news/crypto-loans-have-exploded-in-the-past-few-months ) 


MORE NEWS