By Andy Hao
Updated on September 03, 2019, 11:00 AM

​IEOブーム、果たしていつまで?


取引所大手のバイナンス(Binance)が今年1月にビットトレント(BitTorrent)のIEOを発表した後、IEOのもたらす利益にあやかろうと様々な取引所がそれに倣って独自のIEO事業を展開し、様々なプロジェクトを模索し始めた。IEOの先駆けであり、取引所界の覇者的存在でもあるバイナンスは今でもひと月に1プロジェクトという割合でLaunchPadIEOを打ち出している。その他の取引所はより高頻度のIEOを通して、IEO市場で自身のシェアと流通量を確保している状態だ。


中国三大取引所の残りの2社、OKexは過去4か月で7つのプロジェクトを、Huobiは過去5か月で8つのプロジェクトを発表している。一部の第二線取引所は更に過激であり、今回の取引所大戦で活路を開いたGate.ioは、過去4か月で21ものIEOプロジェクトを発表した。更には毎週1~2つのスピードで発表している第三線取引所もあるほどだ。過去半年において、熱狂的であったIEOは市場全体をある程度盛り上げたといえる。では、このIEOブームは一体いつまで続くのだろうか?


バイナンスのエルロンド(ERD)とパーリン(PERL)、OkexのPledgecamp(PLG)など、代表的な取引所で最近発表されたIEOプロジェクトは、どれも2018年にICOや私募が行われたものだ。仮に、あるプロジェクトがICOまたは私募からIEOに至るまで、半年から1年の時間(ICOまたは私募のすぐ後にIEOプロジェクトを行うと不正流用の危険性があるが、ここでは考慮しないものとする)を要するとして、2018年のブロックチェーンプロジェクト中の未開始数から、IEOがあとどれだけ持続するかを判断するとしよう。LongHashでは、Hypernumより2018年に行われたICOまたは私募プロジェクトを引用し(Hypernumでリストアップされたプロジェクトは比較的優良のため)、以下のデータを割り出した。

 

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2018年のHypernumのデータによると、計606のプロジェクトがICOまたは私募を行っており、そのうち396のプロジェクトが現在までに取引所での取引を開始している。残りの210プロジェクトには、暗号市場分析会社のメサーリ(Messari)やブロックチェーンTCGのゴッズアンチェインド(GodsUnchained)など、トークンのないプロジェクトや詐欺プロジェクト、またはACGChainや元AEのCTOが発表したエモティック(EMTQ)など、すでに閉鎖されたプロジェクトもある。


そのため、保守的な予測では210あるプロジェクトのうち1/3はトークンを発行しないものと予想される。バイナンスが1月にビットトレントのIEOを発表し、その他の取引所のIEOも続けざまに3月、4月から正式に始まったため、396ある取引開始済のプロジェクトは主にここ5~6か月のうちに消化されたものと言える。


結論として、残りの210プロジェクトは2~3か月のうちに全て取引所主導で消耗するのではないかと予想できる。現在、市場に残されている優良のブロックチェーンプロジェクトは極めてわずかで、数か月後には多くの取引所が信用性のあるIEOプロジェクトを保持していないという状況に陥るだろう。自身のIEO熱を維持するには、劣悪なプロジェクトを大量に放出するしかない。IEO市場が大量の劣悪プロジェクトで溢れたとき…それはもはやIEOの終末を意味することになる。


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