By Charlie Custer
Updated on December 04, 2019, 15:00 PM

ビットコイン価格暴落! それでも90%以上の投資家は200ドル未満の損失なわけ


ごく最近のビットコイン価格の暴落は、ビットコインの投資対象としての適格性判断にどれほどのインパクトがあるのだろうか?  そのことを検証するため、ビットコイン価格の歴史的変遷について確認してみた。

 

本記事執筆時点で、ビットコイン価格は7,000ドルを少し上回る水準だ。数週間前に比べれば、確かにずっと低い水準だといえる。しかし、ビットコインのライフサイクル全体からみれば、終値ベースで現在よりも価格が高かった期間はわずか410日間にすぎない(Coinbaseのヒストリカルデータに基づく)。

 

ビットコインがローンチされた2009年1月3日から、記事執筆時点の2019年11月25日までの日数は3,978日間。つまり、ビットコイン価格が今より高かった410日間はほんの一部にすぎない。この事実は、ビットコインがもつ投資対象としての適格性という意味ではポジティブな要因と考えてよい。言い換えれば、ビットコイン投資を、ローンチ後の3,978日間のうち3,568日間のいずれかの日に行っていれば「良い投資」となっていたということだ。これは全日数の90%近くに相当する。

 

ただし、ビットコイン価格が現在価格を上回っていた期間の「日数」は、このところずっと増加し続けている。今年の7月まで、ビットコイン投資は、わずか60日の間に買った人のみが「悪い投資」となっていた。しかし、今回の暴落で、分水嶺となる日数は7倍近くに増えてしまった。

 

ビットコイン誕生以来、90%の期間が(過去の価格と比較して)「良い投資」であり続けたからといって、90%のビットコイン投資家が現在ウォレットの中に含み益を抱えているということにはならない。残念ながら、そうではないのだ。ビットコインの初期の頃に買えた人は少なく、大部分の人は最近になってようやくビットコインを買っている。ここ数年価格が急上昇しているため、最近買った人は損をしている可能性が高い。

 

実際、本年2019年は、ビットコイン購入者にとって最悪の「厄年」となった。記事執筆時点の11月25日までの329日間のうち、190日間はビットコインの「悪い投資」の日だった。結果として、ビットコインの終値が当日価格より高い日は年間の58%に及んでいる。

 

2018年は二番目に酷い年だった。365日間のうち167日間で、ビットコインを購入した人たちの収支が「マイナス」になっている。

 

同様に、2017年は、53日間マイナスだった。

 

なお、2017年以前にビットコインを購入した投資家は、2017年以降にマイナスに沈んだ日は一日たりともない。

 

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現水準の価格で、どれくらい割合のビットコイン投資家が損失を出しているのだろうか? 暗号データ会社のInto The Blockによれば、ビットコイン投資家の56%が仮に今日売却したとしても利益を確保することができ、8%がほぼトントン、残りの36%が損失を被るだろうと推定している。これは、現在のビットコイン価格とウォレット内にあるトークンの平均購入コストに基づく推定値である。

 

Blockchain.comによると、現在、世界には、4,300万以上のビットコインウォレットが存在するという。同サイトのデータによれば、そのうち1,570万以上のウォレット内の時価評価額はその取得原価よりも低い。ただし、多くのビットコインウォレットは休眠中か閉鎖済みであり、多くの人は複数のウォレットを持っているので、人数ベースでみれば「実際に損をしている」投資家の数は上記の数よりもかなり少ないはずだ。

 

数百万人の人が実際に損をしていることはまぎれもない事実だ。がしかし、ほとんどの人にとって損失額は深刻ではないだろう。410日間の「マイナス」期間に、高値掴みしてしまった「買い」価格と、最近の暴落でろうばい売りしてしまった「売り」価格の差の中央値は、2,000ドルをわずかに超えるにすぎない。


また、BitInfoChartsによると、全ビットコインウォレットの90%以上が0.1 BTC以下だという。以上をあわせて考えれば、ほとんどのビットコイン投資家の損失は、200ドル未満だと考えられる。ただし、この損失額は今すぐビットコインを処分した場合にのみ実現する損失額だ。将来価格は神のみぞ知る、というわけだ。


現在の価格は、トレンドの転換を意味しているのか、それとも単なるノイズなのか? それは、ビットコインの「本源的価値」がどこから来ているのかによる。ビットコインは、鋳造されたものでもないし、石を磨いたものでもない。ビットコイン価格がもう一息のがんばりで8,000ドルを回復すれば、「マイナス」期間は300日強まで減少し、1万ドルの大台を回復すれば「マイナス」期間は150日程度になる。


(英語版:https://www.longhash.com/en/news/3213/Despite-Crash,-Most-Bitcoin-Investors-Are-Likely-Down-Less-Than-$200




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